バトルマニア大吟醸


は1995年 夏
雨こそふっていなかったが
紫色にラスタースクロールする
ふしぎな日だった…。
8月5日 てんき 晴れ
(大鳥居マニアの日記より)


 こんな調子で取説が始まる、稀代の名(迷)作「バトルマニア」の続編「大吟醸」。
前作の馬鹿馬鹿しいノリを、そのまま引きずりつつグラフィック、サウンド、容量、そして御値段(笑)がUPしている。

 まずソフトを立ちあげると、7時の時報が始まる。
そして、提供の表示。


提 供

つきにかわっておしごとよ!
VIC TOKAI

ガレージキットで明るいくらし
スタジオ宇宙鉄人


う〜むノッケから妙だ。

 ステージ間のデモでも、押し入れを開けるとX68kが鎮座していたり、何処かで見た事があるような少年とロボがボスだったり、笑わせてくれる演出が全編を通して続く。
 だが(ある種のマニアにとって)残念な事に、前作にあったような同人ソフト的な悪ノリは、無くなってしまった。(たぶん)一般人にも通じる様なギャグで、全体的にまるくなったって感じ。

 今回は、前作から3日後の設定で、暗殺教団「鬼哭教」が敵。
この「鬼哭教」とのやり取りを主軸として話しが進められ、前作ではあんまり目立たなかったパッチ大佐がカッコ良い役所となって登場する。ここら辺りの筋書きも、しっかりしていて同人ソフト的なノリはますます無くなった。う〜む、(個人的に)返す返す残念。

 さて、「バトルマニア」の困った所は、シューティングとしても出来が良い事。
 前作同様、巧みな演出でプレイヤーを引き付ける。私の気に入たのは鬼哭戦車とのカーチェイス。
出だしのパトカーの動きが妙に凝っているし、BGMもマッチしている。

 容量が増えた為か、とにかく細かい所にまで凝った作品です。
メガドライブのバカゲーを代表する作品なので、店頭で見かけたら必ずGetすべし!
 難易度も、それ程高く無いのでちょっと頑張れば誰でもクリア出来ると思う。
エンディングも、必ず見るべし!。この曲も好きなんだよなぁ〜

(CAN−伸)


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<注釈>
こんな調子
 物語の導入部は、マニやんの視点で描かれています。読まないと1ステージでどうしてマニやんがあそこに居るのか分かりません。
 他にもタイトルの所で
   群れくる トラブル 蹴散らして翔ぶ
   拓けよ王道、征く道は風
   週休5日、ゲームは1日1時間

 などと、訳の分からない迷文句が登場します。

X68k
SHARP社のパーソナルワークステーション(要はパソコン)X68000。
2人で住んでいる2DKアパートの押し入れで、メカを操作するコンソールとして使われている。
部屋が狭くて、こんな風にパソコン置いてる人いるでしょ(笑)
ちなみに彼女達が住んでる所は、第二蒲田荘6号室です。(だからどうした?)

細かい所まで凝った
前作もそうでしたが、どうでもいい所に妙に凝っています。
オプションでのサウンドテストのマリアの動きとか、パッドテストの表示とか。

 残念なのが、伝説のコンティニュー画面が、某セ○のチェックに引っ掛かり修正された事。
この画面は、コンティニュー時に時間が進むにつれマリアが服を脱ぎ(っと言ってもそんなたいそうな脱衣じゃない)、0になった時点でモルグスティン?になるという物。セガの「ダークウィザード」の方が過激なものがあったので、ユーザーの怒りをかった。至る所でサードパーティの足を引っ張るセガは、この頃から存在した。