ポピュラス


 ご存知世界中でヒットしたポピュラスは、日本でもパソコン、SFC等に移植され、MDへの望む声も高まった中、GENESIS版が話題になりました。輸入品を購入したMDユーザーも多かった事でしょう(かくいう私もその一人(^^) しかしそれほど移植を熱望されながら、いざ発売されてみればあまり注目されなかったという、「旬を逃すとつらい」ソフトの代表でもあります。


 私は絶対善、全能の神としてこの地に降臨した。そして時を同じくして、私と同じ力を持つ悪魔もまた、ここに生まれた。私は全ての能力を使い、私の信者達を導き悪魔を倒して、統一された教えの下に世界を救わなければならない。

 一神教の教徒ではない私には馴染まない考え方だ、との疑問も泡のように浮いて
来るが、それも悪魔の計略かも知れない。頭を一つ振ってコントローラーを手にする。

 早速、人々が生活しやすい土地を創造する。平地を選んで人々が家を建てている。人口が増えると、それに応じて私の力も上がってくる。
 むっ!地震だ。先程悪魔の手先どもの土地に作った底なし沼への報復のつもりか?ふっ、こざかしい。この程度では、たいした痛手ではない。私は奴達の居住区に視点を移し、そこを火山と化さしめる。悪魔がその地を居住可能に整地し終えるまでには、こちらは震災から復興し、更なる発展をとげている。

 人々の生活も安定し、軍隊の編成も可能となった今、敵地に向けて十字軍を送り込む。女性、子供といえども容赦できない。女性は子を産み、子は成長して悪魔の使徒となり、我々に牙を剥くからだ。剣で斬り、家に火を掛ける。燃え盛る家屋を見ながら、「誤った道を歩いてはいても、彼らも我が信者と同じ人間ではないのか」という
思いが、一瞬頭をよぎる。だが、我が教えに導かれぬ者は、天に召されてこそ正道に戻れると、私は常々信者に説いているではないか。

 そして今、機は熟した。我が信者達よ、総力を挙げて悪魔どもをこの地より追い払え。もとより戦闘の帰趨は明らかだ。圧倒的な戦力で迫る我々に、敵は為す術もないだろう。
 しかし、思ったよりも頑強な抵抗に合い、我が方にも多数の死者が出た。が、我が理想のために戦う事は崇高な事なのだ。死を厭ってはならない。
 こうして、悪魔とその使徒達は一掃された。だが戦いは終わらない。我が教えが世界を統一するまでは……


 などと言いつつ、飽きっぽい神様は、15面程度をプレイして投げ出しましたとさ(笑)始めのうちこそ、リアルタイムで家が建ち人が動くのが「ゲーム的」に面白かったのですが、この作品のバックグラウンドというか、宗教観というか、どうも馴染めないという気分が強くなってしまったのです。自分の信じる宗教という「あくまでも主観的な」正義を振りかざして他民族を支配(排除)してきた過去を正当化しているようで(~_~メ 尤もそれら全てを皮肉り、風刺しているというスタンスで制作されているという可能性もあるのかなとも思いますが、さて真相はいかに?
 またゲームとして見ても、単調な作業の繰り返しという一面は否定し得ないと思います。

(かいぶん)

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